看護局では、地域住民の皆様が安心して医療を受けられるよう、患者さん・ご家族の心に寄り添った安全で質の高い看護サービスの提供を心がけています。また、地域の皆様のご意見をもとに、快い療養生活を過ごして頂けるよう接遇の向上にも努めてまいります。
スタッフ各人が、確かな知識・技術習得のため自己研さんに努め、向上心ややりがいを継続できる職場にしていきたいと考えています。また、個々のキャリアアップのため、教育体制の充実や認定看護師の育成を行っています。
自然豊かで国際色溢れる三沢市にあり、地域の中核病院として住民に愛される病院を目指してまいります。
看護局職員数247人 令和6年4月1日現在
正職員 | 会計年度任用職員(フルタイム及びパートタイム) | |
看護師 助産師 |
看護師 助産師 准看護師 |
看護補助者 |
190 | 38 | 19 |
看護局の理念に基づき、専門職として質の高い看護サービスを提供できる人材を育成する。
専門職として、主体的かつ継続的に質の高い看護実践ができるよう、各々の成長段階に応じて教育的支援を行なう。
レベルⅠ(新卒新人)、レベルⅡ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・マネジメントラダーと各段階に応じた教育内容を実践しています。
レベルⅠ(新人)
4月 1~2週間 入職時研修
1. 地方公務員、組織人、社会人としての心構え
2. 守秘義務、人事考課、目標管理
3. 看護局方針、看護師の倫理綱領、服務規律
4. 電子カルテ操作、医療機器操作、患者移送
4月中旬 | 配置部署で勤務開始(シャドウイングとペア体制) |
5月 | 休日勤務開始 |
看護技術研修(がん看護、緩和、体位ドレナージ、ポジショニング) | |
6月 | 夜勤開始 |
看護研修(組織図 医療サービスの仕組み 基本的病態生理) 出張による研修(看護職の役割と責任) | |
7月 | 看護研修(コミュニケーションについて) |
8月 | 出張による研修(医療安全と感染管理) |
ケースレポートのまとめ方 | |
9月 | 看護研修(フィジカルアセスメントの基本) |
10月 | 看護技術研修(緊急性の判断) |
11月 | 看護研修(基本的な薬理学) |
12月 | 看護研修(リスクアセスメントの基本) |
1月 | 看護研修 (急変時対応、人工呼吸器の借用と返却) |
2月 | 看護研修(グリーフケア 尊厳死) |
ケースレポート発表 | |
3月 | 1年間のまとめ、2年目の課題 |
レベルⅡ
レベルⅢ
レベルⅣ
レベルⅣ〜Ⅴ
主任
師長
三沢市立三沢病院では就職説明会だけでは物足りない、実際に自分の目で臨床の現場を見たい、職員と語り就職後の自分のイメージを描いてみたいと、お考えの方を対象にインターンシップ生を募集しています。
看護学生、Uターンを考えている看護師、当院での就職を希望している看護師または看護補助者
がん化学療法看護認定看護師は、患者さんが安全で適切に治療を受けることができるように投与管理や副作用対策を行っています。様々な副作用症状を緩和しながら、患者さんやご家族が治療に向き合っていくためのセルフケアが実践できるよう援助します。がん化学療法を受ける患者さんやご家族の意思を尊重した看護を行い、心理的支援を行います。
当院では全ての抗がん薬の投与にCSTD(閉鎖式薬物移送システム)による投与管理を行い職員の職業性曝露にも配慮し、がん化学療法看護について他のスタッフへ指導や相談を行っており、質の高い看護を提供できるよう努めています。
また、外来化学療法室では、当院でがん治療通院中の患者さんとご家族を対象としたアピアランスケア相談窓口となっております。(当院に通院していない方は、がん相談室が窓口です)アピアランケアとは、「外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」のことです。
がん治療において外見の問題が注目され始めた背景には、治療技術・薬剤の進歩により生存期間が長くなったことや、入院日数が短縮され、通院による抗がん薬治療が主流になったこと、外見を重視する現代社会と接点をもちつつ、治療しながら生活を送る方が増えたことがあげられます。
医療におけるアピアランスは、美しくするBeautyではなく、患者さんの「社会に生きる」Surviveを支援し、Quality of
lifeを維持して、その人らしく生きていくこと支援します。
随時、ウィッグの相談や試着、ざ瘡や爪囲炎、カバーメイク、症状に合わせた軟膏の塗り方・選び方、セルフケアについて、患者さんの外見に関わるつらさを軽減できるように努めています。患者さんが自分らしい生活を送りながら治療を受けることができるよう、医師・薬剤師・他のスタッフと協力して頑張っていきたいと思います。
救急看護は、発症、受傷時から社会復帰までをカバーする幅広い領域です。また、病態の緊急度、重症度を判断し、あらゆる緊急場面を想定した介入が必要とされます。
救急看護関連の院内教育の推進、BLS(1次救命処置)インストラクターとして院外活動を行いながら「質の高いケア」を念頭に置き、専門的知識や技術の向上、危機的状況にある患者・家族のケアの介入を実践していきたいと思います。
皮膚・排泄ケア認定看護師は創傷や褥瘡(床ずれ)、ストーマ(人工肛門や人工膀胱)、失禁などについて、専門的な知識をもち看護を行っています。また、スタッフにケアの提案や指導などを行っています。
近年、在宅介護など療養の場が地域へ移行されており、自宅で創傷を抱えたまま過ごす方が増えています。創傷があることで、痛みだけでなく、経済的な問題や社会的な問題など様々な苦痛を伴うことがあります。そういった方やその方をケアする人に向けて、医師や栄養士、薬剤師や地域の訪問看護師など多職種と連携してケアを提案しています。
また、ストーマや失禁なども、今までの排泄と異なる状況となることで、人間がもつ基本的なニーズを阻害することにつながり、衝撃やショックをうける方がいます。そのため、身体の機能低下や排泄障害で社会的生活を制限されないように、皆さんに寄り添った看護や情報を提供していきたいと思います。
悩んでいることや、相談したいことなどありましたら、ご連絡ください。
感染管理認定看護師の役割は、患者さんやご家族、面会者、病院で働く職員など、病院にかかわるすべての人々を感染から守る事です。そのため、感染症の発生や病原体の検出状況の把握、感染対策の問題点の改善など、感染伝播させない環境づくりやさせないための職員への指導を行っています。
しかし、感染対策は私一人が行うものではなく、全職員が一丸となり取り組まなくては効果的ではありません。そのため、多職種で構成されたチームと一緒に、安心して療養、就業できる環境づくりのため日々活動しております。
「緩和ケア」とはがんによる心と身体の苦痛をやわらげ、患者さんやご家族が自分らしい生活を送れるようにするケアです。緩和ケアは終末期に受けるケアと思っている方もまだまだ多いのが現実ですが、緩和ケアは「がん」とわかった時から始まります。
がん治療の目的は(1)根治(2)延命(3)症状緩和と大きく分けられます。その目的は自分らしい生活を送るためであり、がん治療も緩和ケアも目指すゴールは一緒と私は考えます。
痛みやその他の辛い症状、気持ちの落ち込み、がんになったことで様々な悩みを持たれている方は多いと思います。あなたが大切にしているもの、大切にしている人を大切にできるようにサポートします。
当院には緩和ケアチームがあり、がん治療に携わる医師、薬剤師、看護師が在籍し、治療〜症状緩和まで幅広く対応することができます。何かひとつでも力になることができたらうれしく思います。気軽に声をかけてください。
外来
外来スタッフ全員が、緊急性のある患者さんの危険信号を見逃さないよう、かつ、受診される患者さんが、安心・安全な看護を提供できるよう日々対応しています。その中で、2017年より院内トリアージ制度を導入し、院内トリアージ認定ナースのもと、全てのスタッフが学べる体制を整えています。
手術室
泌尿器科・整形外科・産婦人科・口腔外科・外科・循環器内科の手術を年間1000件程度おこなっています。手術支援ロボットda Vinci Xiは県南で初めて導入され、トレーニングを受けて世界基準の技術を習得した看護師が、高い専門性を発揮しています。
患者さんが安心して手術を受けられるよう、他職種と連携しチーム一丸となって質のよい医療と看護を提供しています。
2東病棟 外科・整形外科・歯科口腔外科
2東病棟は、子供からご高齢の方まで、幅広い年齢層の手術を目的とした患者さんが多く入院しています。
各科医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの多職種のスタッフが連携し、患者さんが手術や治療に安心して臨めるよう心掛けています
3西病棟 産婦人科、小児科、内科、外科
産科では、安心して出産や育児ができるように妊娠期からケアや指導をおこない、地域とも連携しています。小児科は、お子さんや家族の不安軽減に努めながら早期退院を目指しています。
また、令和6年度から医療児ケア児受け入れに取り組み、医師、看護師、助産師が連携を図りながら、地域で安心して生活できるように支援をおこなっています。
3東病棟 循環器内科、泌尿器科、内科
主に急性期の患者さんが入院しているため、安心して治療に臨めるように医師・看護師・臨床工学士等、多職種が連携しケアに取り組んでいます。
患者さん、ご家族とコミュニケーションを取り、日常生活指導をおこないながら、退院後も住み慣れた自宅で、安心・安全に生活できるように支援しています。
4西病棟
地域包括ケア病棟として、検査入院などの短期入院、急性期から病状が安定した患者に対して、多職種と連携し在宅へ復帰できるよう支援しています。 住み慣れた場所で自分らしい生活を送り続けられるために、地域に根差した看護を提供できるよう、スタッフ一丸となって頑張っています。
個別性のある看護を実践することが目標です
入職1年目は仕事を覚えることが精一杯で不安なことも多くありました。現在、入職2年になり、まだまだ経験不足なことが多いですが、先輩看護師の皆さんに指導していただき、自立して実施できることが増え、日々成長していると実感できます。患者さん一人ひとりに合わせた個別性のある看護を実践できるように、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
患者さんが安心して入院生活を過ごせる看護を目指しています
新人の時は不安もありましたが、明るい先輩達のもとで楽しく経験を積むことが出来ています。
2東病棟は、手術や治療に不安のある患者さんが多いので、安心して入院生活を過ごせるようなケアをしたいと思っています。そのために、ご飯をいっぱい食べ、睡眠をいっぱいとって、休日は友達といっぱい遊び、自分自身の体調管理に気をつけて、元気に仕事ができるように心掛けています。